何もない土地に新しく建物を建てるとき、工事の無事や建物の安全を願って儀式をおこなうことがあります。
現代の日本においてもいまだに残っている風習ですが、実際の内容はあまり詳しくご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、注文住宅を建てたい方に向けて、地鎮祭・上棟式・竣工式の3つの儀式について解説します。
住宅を建築する際におこなう儀式①地鎮祭
地鎮祭とは、住宅を建築する際にその土地の氏神様を鎮め、工事が安全におこなわれることを祈る目的でおこなう儀式です。
一般的には、神主を呼び神式でおこなわれ、日にちは六曜か十二直(じゅうにちょく)の吉日を選びます。
なお、三隣亡(さんりんぼう)は、3軒隣まで火災をもたらす建築の凶日と言われており、この日に地鎮祭をおこなうのは良くありません。
式を執りおこなってくれた神主に対しては「初穂料」を謝礼として渡します。
ご祝儀は、次で述べる上棟式で支払うことが多く、地鎮祭で用意する必要はありません。
住宅を建築する際におこなう儀式②上棟式
上棟式は、住宅の骨組みが完成した時点でおこなう儀式で、これまでの工事の無事を感謝し、このまま無事に完成することを祈る目的でおこないます。
「棟上げ」や「建前」ともいわれ、神主は呼ばずに、その住宅の建築に携わる棟梁を中心としておこなわれる儀式です。
支払うご祝儀の額は現場監督や棟梁が1万円~3万円ほどで、ほかの関係者は5,000円~1万円ほどが相場です。
また、年々少なくなってきてはいますが、上棟式の際に「餅まき」をおこなうことがあります。
まだ餅まきをおこなうのが普通とされている地域であれば、おこなったほうが無難であり、ご近所とのつながりも深くなるでしょう。
住宅を建築する際におこなう儀式③竣工式
竣工式は、建物の完成を報告し、無事に工事を終えられたことに感謝する目的でおこなう儀式です。
工事が完了し引き渡しが終わった時点でおこなうことが多いのですが、一般の住宅では必ずしも必要ではありません。
むしろ住宅であれば、竣工式をおこなうほうが珍しいでしょう。
また、工事関係者を招かずに家族や親類だけで執りおこなっても、まったく問題ありません。
ただし、家を建てるために尽力してくれた工事関係者に感謝を伝える良い機会にはなるでしょう。
もしおこなうのであれば、施主として大事にしたいことに重点をおいた式にすると良いでしょう。
まとめ
地鎮祭・上棟式・竣工式は、建物を建築する際におこなう儀式であり、それぞれ目的があります。
式をおこなうための費用のほか、神主に支払う「初穂料」や工事関係者に支払う「ご祝儀」の準備が必要です。
なお、竣工式については、一般の住宅では必ずしもおこなう必要はありません。
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